結婚式は何度もするものではないから、神前結婚での三三九度の杯は慣れていないのが当たり前だ。それでなくても、神前での挙式はさまざまな作法があり緊張もしている。間違ったからといって婚姻を契る心が疑われるわけではないが、きちんと知っておいたほうが心強いだろう。まず巫女さんが杯についでくれる酒は、一回を三口で飲み干すことになっている。たとえお酒は飲めない人でも、飲み干すしぐさだけはする。杯は左手で受け取り、右手を添えてついでもらってきちんと両手で飲み干す。杯は三方という台の上に三つ用意されている。巫子さんがその三つの杯に順番に酒をついでいくので、新郎と新婦は順々に飲み交わしていく。杯を交わす順は、巫子のほうでリードしてくれるが、最初の小杯が新郎、新婦、新郎の順で三回。中杯は新婦から始まり、新郎に移ったあと新婦に戻って三回。最後の大杯は再び新郎、新婦、新郎の順で回されることになっている。