奇妙な治り方も、彼女の心理的な不安の揺れと重ねてみれば、ある部分は説明がつくのかもしれない。ぼくは内科部長の言うことに大いに共感し、すぐさまその視点を患者さんの診察に取り入れてみた。そして実際、それまでどう考えてもよくわからなかった病気の姿が、はっきりと見えてきたというケースもいくつか経験した。さらに、この心身相関のメカニズムを「ストレス」という概念を用いれば、科学的により正確に説明できるのではな
人間の病気の本態がすぐにわかるということはないかも... の続きを読む
これは便利ですといわれれば使ってみたくなるものです。でもただ便利ですといわれてただけで使うわけには行きません。どこが便利なのか、なぜ便利なのかということがわからなければいけないということです。そのことがわかってその便利さが自分にとって有効なのであれば使ってみたくなりますし、そうでもなければ利用を見送るということもあるかもしれません。まずはなぜそういう仕組みになっているのかを知ってから使うようにした
SSL VPNではなぜ安全に通信ができるか... の続きを読む
いろいろ問題を起こしながらも、彼女は半年以上の精神科入院を経て、自宅に帰ったと聞きました。その後は元のクリニックに戻り、時折大量服薬やリストカットをしては、入院を繰り返しました。ただし、前回入院時のスタッフへの攻撃から考えて、閉鎖病棟の適応と考えられたため、二度とうちの病院に来ることはありませんでした。人づてに聞く限り、彼女の自傷行為は、頻回ながらも少しずつ間隔があくようになったそうです。それは、
多少改善する場合も少なくない... の続きを読む
以前、ある精神科医と話をしていたら、その人は緊急時のために、個人的な連絡先を教えているとのことでした。精神科医によって、その辺の考え方はそれぞれのようです。しかし、もしそうするなら、あらゆる事態に対応する覚悟が必要です。夜中に、突然死にたくなったとか、手首を切ったなどと電話してくることも十分に考えられます。あるいは、単に話を聞いてほしいということで電話してくるかもしれません。途中で「そこまではでき
親しい人とそれ以外の人との区別がつかない... の続きを読む
私の場合、さらにこの危ない精神状態を小説に書くなどという無鉄砲なことをやっていたおかげで、数年前に見事にうつ病になってしまった。医者のくせに、小説を書くなどという危ない仕事に于を出してしまった罰だと言ってしまえばそれまでだが、危なくない小説を書くつもりなど毛頭なかったので、今では発病は仕方のなかったことと思えるようになった。それにしても、心の病はつらいものである。気分が落ち込むだけならまだいいのだ
心を病んでみて初めて、病んだ人の心が分かるようにな... の続きを読む